上記のような疑問や悩みを持つ人に向けて、この記事では6年間製造業に身を置き、製造業で独立した私が大手工場勤務の実態をありのままに語ります。
この記事を読めば「大手工場勤務は勝ち組なのか」「大手工場勤務のメリット・デメリット」が知れて、あなたが大手工場勤務に向いているのかがわかります。
大手工場勤務は結論として、勝ち組です。



この記事を読んでいるあなたは大手工場勤務に興味がありつつ、現状に満足できていないのだと思います。大手工場勤務の実態を知りたいのであれば、ぜひ読み進めてください。
大手工場に転職・就職する方法を、今すぐに知りたい人は大手工場に転職・就職する方法2つ(記事内リンク)に進んでください。


- 加工食品の製造を生業にする職人
- 小売業→加工食品卸売業→加工食品製造業と2度の転職を経験
- 加工食品製造業6年→加工食品製造業で独立
記事前半では下記4つについてお伝えしています。
記事後半では下記4つについて解説しています。
大手工場勤務は人生の勝ち組なのか?
結論から言うと大手工場勤務は勝ち組と言えます。
大手工場勤務には、中小規模の工場にはないメリットがあるからです。
たとえば雇用が安定していることや年収が高いこと、福利厚生が充実していることが挙げられます。
次章では「大手工場勤務のメリット」について、詳しく解説します。
大手工場勤務が勝ち組と言われるメリット5つ


メリット①:雇用が安定している
大手工場勤務が勝ち組と言われるメリットの1つとして、雇用が安定していることが挙げられます。
雇用の安定とは従業員が長期にわたり安心して働ける状態のことです。
大手工場において雇用が安定している理由は次の2つがあります。
- 資本力がある
- 労働組合がある
大手工場は資本力があるため、景気が悪くなったとしても中小の工場に比べて、すぐに影響を受けることはありません。
また大手工場では労働組合があるため、従業員にハラスメントなどの不利益があった場合には、労働組合が従業員を守ってくれます。



資本力や労働組合があることで従業員が安心して働けることが、大手工場勤務のメリットと言えますね。
メリット②:年収が高い
大手工場勤務の大きいメリットとの1つと言えるのが、年収が高いことです。
大手工場勤務の年収が高い理由として下記が挙げられます。
- 定期的に昇給する
- ボーナスがある
大手工場は資本力があるため、一定の年齢までは基本給が毎年上がります。
また大手工場ではボーナスも支給されるところがほとんどです。



私が勤務していた小規模工場では、ボーナスはありましたが、昇給はありませんでした。
高い年収を得られることが、大手工場勤務のメリットと言えます。
メリット③:福利厚生が充実している
福利厚生が充実していることが、大手工場勤務が勝ち組と言われるメリットとして挙げられます。
福利厚生とは会社が従業員やその家族に提供する、給与やボーナス以外の報酬やサービスのことです。
例えば次のようなものがあります。
- 社員食堂
- 住宅手当
- 社員寮
- 保養所
- 特別休暇
- 人間ドック受診の補助
- 子育て支援
- 慶弔休暇制度



上記の福利厚生のなかで、私が勤務していた小規模工場にあったのは、住宅手当のみです。
中小の工場にはない福利厚生が、大手工場には充実しています。
メリット④:社会的な信用がある
大手工場勤務が勝ち組と言われるメリットとして、社会的な信用が得られることが挙げられます。
勤務先として大手工場の名前を出しただけで、信用されたといった話はよく聞く話です。



私は地元の有名企業に在籍中に転職活動をしましたが、その企業のブランド力で評価された部分があったことを感じました。
したがって有名大手企業からの転職であれば、他の求職者よりも転職活動では、有利になり得ると考えています。
転職に必要とされるのは大手企業の経験だけではありませんが、それでも転職活動を有利にすることは間違いありません。
大手工場勤務のメリットとして、社会的な信用が得られることが挙げられます。
メリット⑤:労働組合があるため従業員が守られる
労働組合があることが大手工場勤務のメリットと言えます。
労働組合があることにより、従業員はハラスメントから守らるからです。



小規模の工場では労働組合がないところがほとんどなので、自分の身は自分で守るしかありません。
そのため労働組合があることは、大手工場勤務の大きなメリットと言えます。
ハラスメント(おもにパワハラ)に関しては、次の記事で詳しく解説しています。
私の体験談を交えて、パワハラをする人との正しい関わり方や対処法を解説しています。


この章では「大手工場勤務が勝ち組と言われるメリット」についてお伝えしました。
大手工場勤務にはメリットがある一方で、デメリットもあります。
つづいては「大手工場のデメリット」について解説します。
大手工場勤務が勝ち組ではない理由3つ(デメリット)


デメリット①:単純作業の繰り返しがある
単純作業の繰り返しがあることが、大手工場勤務が勝ち組ではない理由(デメリット)と言えます。
繰り返し同じ作業が続くため、単純作業への耐性がない人にとってはストレスになるからです。
具体的には単純作業によるストレスにより、作業に集中できず、ミスする可能性が高まります。



単純作業が苦手な人にとっては、大手工場の単純作業はデメリットになると言えるでしょう。
デメリット②:スキルを身につけづらい
大手工場勤務が勝ち組と言えない理由(デメリット)として、スキルを身につけづらいことが挙げられます。
理由は大手工場のおもな業務が、ライン作業であるからです。
ライン作業は同じ作業の繰り返しのため、スキルを身につけづらい業務です。
スキルを身につけられないと、自身の市場価値を高められず、今後のキャリアアップが難しくなります。



スキルを身につけづらいことが、大手工場勤務のデメリットと言えますね。
デメリット③:肉体的にきつい業務がある
肉体的にきつい業務があることが、大手工場勤務が勝ち組と言えない理由(デメリット)と言えます。
大手工場がきついと思われる理由は次の2つです。
- 作業中は立ちっぱなしのため
- 夜勤があるから
ライン作業の多い大手工場では、作業中は常に立ちっぱなしです。
そのため最低限、勤務時間中は立って作業できるくらいの体力が必要になります。
また大手工場は24時間昼夜通して稼働している工場が多く、夜勤にも対応しなければなりません。



2交代や3交代のシフト制になりますが、慣れないと生活リズムが崩れ、肉体的にきついと感じるでしょう。
ここまでで「大手工場勤務のメリットとデメリット」についてお伝えしました。
大手工場勤務のメリットとデメリットがわかったうえで、大手工場勤務に興味があれば、ぜひ次章をご覧ください。
次章では「大手工場勤務の具体的な業務内容」について解説します。
大手工場勤務の業務内容8つ


この章では大手工場勤務のおもな業務内容を8つ紹介します。
中小規模の工場にはない業務があったり、中小規模の工場では担当者が兼任する業務があったりします。
1.製造
製造はモノを作る業務で、作業内容は製品によりさまざまです。
私が勤務していた加工食品工場では原料を選別・整形し加工することで製品に仕上げていました。
自動車工場では部品を加工し、組み立てて、自動車を作り上げます。
このように同じ製造と言っても、製品により作業内容は異なるのです。



大手工場に限らず、転職や就職する工場でどんな製品が作られているかを知ることは、工場との相性を知るうえで大切と言えます。
2.検品
検品は仕上がった製品の不良や異物混入のチェック、出荷する製品の数量が合っているかをチェックする業務です。
体力は必要ないものの、検品漏れや検品ミスをしてしまうと、納品先に迷惑をかけてしまい今後の取引に影響してしまいます。



そのため検品には製品の不良や異物混入を、漏れなくチェックする集中力が求められます。
3.試験評価
試験評価は仕上がった製品を試験し、製品の性能や品質を評価する業務です。
評価項目は開発者にフィードバックされることになります。
開発者はフィードバックされた項目をもとに、製品を改良します。



製品の改良はユーザーのために行われるので、試験評価する人にはユーザーの立場にたった目線が必要と言えるでしょう。
4.ピッキング
ピッキングは注文書や指示書をもとに保管された製品を取り出し、指定場所に運ぶ業務です。
単純作業と言えますが、製品が重量物の場合もあり、体力が必要となることもあります。
また取り出した製品の数量間違いといったミスをすると、会社の業務にも影響が出るため、ミスしない集中力も求められます。
以上のようにピッキングは単純作業ではありますが、体力や集中力が必要です。
5.運搬
運搬はフォークリフトを使って、原料や資材、部品を指定場所に運ぶ業務です。
フォークリフトの免許は合格率90%、最短2日、最長でも5日で取得できる国家資格です。
また18歳以上であれば、誰でも受験できます。



運搬は大手工場に必要な業務のため、フォークリフトの免許を取得しておくことで、大手工場への転職や就職に有利になります。
6.清掃洗浄
清掃洗浄は工場や工場で使われている機械を清潔にし、細菌や汚れ、異物が製品に付着・混入しないようにする業務です。
検品で異物混入などをいくらチェックしても、工場が清潔でなければ本末転倒なので、重要な業務と言えます。



清掃洗浄する箇所は天井や壁、床、機械など多岐にわたるため、楽な作業とは言えません。
そのため、それなりの体力が求められます。
7.設備保全・保守
設備保全・保守は設備や機械が故障しないように管理し、故障した場合は修理する業務です。
専門知識やスキルが必要となる業務のため、市場価値を高められます。
設備保全・保守に関係する資格は、電気工事士や機械保全技能士です。
これらの資格を持っていると、大手工場への転職に有利になります。
8.設計開発補助
設計開発補助は設計開発をサポートする業務になります。
設計開発の業務に携われるので、設計開発の知識を身につけられます。
設計開発は製品の構造を作り、製品化する業務です。



設計開発補助は将来的に、設計開発のエンジニアを目指すことも可能です。
この章では「大手工場勤務の業務内容」についてお伝えしました。
つづいては「大手工場勤務がおすすめの人」について解説します。
大手工場勤務がおすすめの人4選


1.経営の安定を求める人
経営の安定を求める人には、大手工場勤務をおすすめします。
理由は大手工場が中小規模の工場に比べて、資本力・資金力において勝っているからです。
大手企業は借金に強く、資金を調達する力も優れています。



景気に左右されない安定した経営を求める人には、大手工場勤務がおすすめです。
2.収入の充実を求める人
収入の充実を求めるのであれば、大手工場勤務をおすすめします。
理由としては大手工場が中小規模の工場に比べて、年収が高いからです。
大手工場では昇給やボーナスは約束されていますが、中小規模の工場では昇給がなかったり、ボーナスが支給されなかったりする場合もあります。



私が勤めていた小規模工場では、ボーナスは年に2度ありましたが、昇給は6年間1度もありませんでした。
収入の充実を求める人に、大手工場勤務はおすすめです。
3.社会的な信用を得たい人
社会的な信用を得たい人に、大手工場勤務はおすすめです。
大手企業に在籍することで、社会的な信用が高まるからです。
たとえば大手企業に勤めていることを伝えるだけで他人に信用されたり、持ち家や車のローンの審査に通りやすくなったりします。



社会的な信用を得たいのであれば、大手工場勤務をおすすめします。
4.ハラスメントを受けたくない人
ハラスメントを受けたくないのであれば、大手工場勤務はおすすめです。
大手工場は労働組合があるため、ハラスメントから従業員を守ってくれるからです。
一方で小規模の工場にはほとんどの場合、労働組合がないので、従業員は自分の身は自分で守るしか方法がありません。



私も労働組合がない小規模工場で、ひどいパワハラを受けた経験があります。
ハラスメントを受けたくない人に、大手工場勤務はおすすめです。
この章では「大手工場勤務がおすすめの人」についてお伝えしました。
もしもあなたが該当している場合は、次章をご覧ください。
「大手工場勤務に転職・就職する方法」について解説しています。
大手工場に転職・就職する方法2つ


方法①:自己分析ツールを利用し、自分の強みや適性を知る
大手工場に転職・就職するにあたって、まずはあなたの強みや適性を知るために自己分析ツールを利用することをおすすめします。
自己分析ツールを利用することで、あなたの強みや適性が理解でき、企業へのアピールができるからです。
具体的には履歴書の自己PR文や面接における自己PR・志望動機の作成に役立ちます。
自己分析ツールにおすすめなのが、ミイダスです。
ミイダスでは質の高い自己分析を、無料で利用できます。
ミイダスに関して、詳しくはミイダスの利用は診断だけでもOK?メリット・デメリット・利用の流れも解説をご覧ください。


方法②:正社員ではなく、期間工で応募する
中小規模の工場で働いている人や既卒、第二新卒の人でも、大手工場で正社員になる方法があります。
それが期間工として、大手工場に応募する方法です。
正社員で応募するより、期間工として応募するほうが、内定のハードルが低くなるのでおすすめです。
また、ほとんどの大手工場では正社員登用制度を実施しているので、期間工から正社員になれます。
たとえばトヨタでは5年間で944名、日産では約7年間で1138名、マツダでは2022年度に68%の人たちが、正社員として登用されています。
大手工場への転職におすすめの求人サービス
期間工として大手工場へ応募するのにおすすめなのが、ジョブハウス工場です。
ジョブハウス工場は工場・製造業求人数が業界No.1のため、期間工の求人を多数取り扱っています。
2024年4月時点でジョブハウス工場が取り扱う大手メーカーは、トヨタ・日産といった自動車メーカーや自動車部品メーカーのデンソー、半導体メーカーのディスコがあります。
期間工として大手工場へ応募するなら、ジョブハウス工場への登録(無料)がおすすめです。
\【登録無料】工場・製造業に特化した求人サイト/
この章では「大手工場に転職・就職する方法」についてお伝えしました。
次章では「大手工場に転職・就職する前に確認すべきこと」を解説します。
大手工場に転職・就職する前に確認すべきこと2つ


1.正社員登用制度があるか
大手工場に転職・就職するときは、正社員への登用制度があるかどうかをチェックしましょう。
正社員登用制度がなければ、契約社員や期間工として働き続けることになってしまいます。



ほとんどの大手工場では正社員登用制度を導入していますが、念の為確認することをおすすめします。
2.転勤の有無
大手工場に転職・就職する前に、転勤があるかどうかを確認することをおすすめします。
大手工場は全国数カ所に工場を所有しているため、転勤がある可能性が高いからです。
転勤となるとあなた自身だけでなく、家族にも影響します。
転勤に関して詳しくは、求人票の勤務地欄や、大手工場の公式サイトでチェック可能です。



大手工場に応募する場合は勤務地を調べ、許容できる勤務地であることを確認してから、応募することをおすすめします。
「大手工場勤務は勝ち組」に関する良くある質問


まとめ:大手工場勤務は勝ち組?大手工場のメリット・デメリット、転職・就職する方法
この記事では大手工場勤務は勝ち組なのか、大手工場勤務のメリット・デメリット、大手工場に転職・就職する方法についてお伝えしました。
結論として大手工場勤務は,、勝ち組と言えます。
なぜなら大手工場勤務には、中小規模の工場にはないメリットがあるからです。
以下に当記事をまとめます。
大手工場勤務が勝ち組と言われるメリットとして、次の5つが挙げられます。
- 雇用が安定している
- 年収が高い
- 福利厚生が充実している
- 社会的な信用がある
- 労働組合があるため従業員が守られる
大手工場勤務のメリットに関して、詳しくは大手工場勤務が勝ち組と言われるメリット5つ(記事内リンク)をご覧ください。
大手工場勤務にはメリットがある一方で、デメリットもあります。
大手工場勤務が勝ち組ではない理由(デメリット)は下記3つです。
- 単純作業の繰り返しがある
- 肉体的にきつい場合がある
- スキルを身につけづらい
大手工場勤務のデメリットに関して、詳しくは大手工場勤務のデメリット3つ(記事内リンク)をご覧ください。
大手工場勤務の具体的な業務内容として、おもに下記の業務があります。
- 製造
- 検品
- 試験評価
- ピッキング
- 運搬
- 清掃洗浄
- 設備保全・保守
- 設計開発補助
大手工場勤務の業務内容に関して、詳しくは大手工場勤務の業務内容8つ(記事内リンク)をご覧ください。
大手工場勤務がおすすめの人は下記の人が該当します。
- 経営の安定を求める人
- 収入の充実を求める人
- 社会的な信用を得たい人
- ハラスメントを受けたくない人
大手工場勤務に向いている人に関して、詳しくは大手工場勤務がおすすめの人4選(記事内リンク)をご覧ください。
大手工場に転職・就職する方法として、下記の2つがあります。
- 自己分析ツールを利用し、自分の強みや適性を知る
- 正社員ではなく、派遣や期間工で応募する
大手工場勤務に転職・就職する方法に関して、詳しくは大手工場に転職・就職する方法2つ(記事内リンク)をご覧ください。
大手工場に転職・就職する前に確認すべきことは下記2つです。
- 正社員登用制度があるか
- 転勤の有無
大手工場勤務に転職・就職する前に確認すべきことに関して、詳しくは大手工場に転職・就職する前に確認すべきこと2つ(記事内リンク)をご覧ください。
- 【ミイダス】登録することで質の高い4つの診断を無料で受けられる
-
あわせて読みたいミイダスの利用は診断だけでもOK?メリット・デメリット・利用の流れも解説 この記事で解決できるお悩み ミイダス診断とは?診断だけでもOK? ミイダス診断のメリット・デメリットを知りたい! ミイダス診断を受ける流れは? ミイダス診断の利用…
- 【ジョブハウス工場】工場・製造業求人数が業界No.1、期間工の求人を多数掲載
- ジョブハウス工場(期間工ページ)
コメント