「夜勤はやめとけ」と言われる理由|夜勤のメリットや抜け出す方法も解説

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「夜勤はやめとけ」と言われる理由|夜勤のメリットや抜け出す方法も解説

上記のような疑問や悩みを持つ人に向けて、この記事では小売業→加工食品卸売業→加工食品製造業と3度の転職をし、夜勤も経験した私が夜勤について詳しく解説します。

この記事を読んでわかること

この記事を読めば、夜勤を続けることのデメリットや危険性が知れて、夜勤を続ける必要はあるのかが判断できます。

夜勤には深夜割増や夜勤手当といったメリットがありますが、夜勤が長期に及ぶと、健康リスクが高まります。

あらい

この記事を読んでいるあなたは夜勤により、疲れやストレスが蓄積しているのだと思います。夜勤のリスクから抜け出したいのであれば、ぜひ読み進めてください。

今すぐに夜勤から抜け出す方法を知りたい場合は、夜勤から抜け出すには?(記事内リンク)に進んでください。

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  • 小売業→加工食品卸売業→加工食品製造業と2度の転職を経験
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目次

夜勤はなぜ「やめとけ」と言われる理由

夜勤はなぜ「やめとけ」と言われる理由

夜勤はやめとけ」と耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。

実際に夜勤を続けると、体調や生活にどんな悪影響があるのか気になる方も多いはずです。

この章では「夜勤が敬遠される具体的な理由」を5つに分けて解説します。

理由①:生活リズムが狂いやすい

夜勤を続けると、体内時計が乱れて生活リズムが崩れてしまいます

本来、人間の体は昼間に活動し、夜に休むようにできているからです。

厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」によると、夜勤の繰り返しにより寝起きのタイミングがずれ、睡眠障害が生じる場合があるとしています。

あらい

私の実体験としては、学生時代の夜勤で倦怠感や強い眠気に襲われ、日中の生活がままならないこともありました。

夜勤により寝起きのタイミングがずれると、規則正しいリズムを取り戻すのが難しくなるので注意が必要です。

理由②:肉体的・精神的な疲れが取れにくい

夜勤では、心身の疲労が積み重なりやすくなります。

肉体的な疲れだけでなく、精神的な疲れも蓄積するのは、本来は寝るべき時間に働くからです。

そして十分に回復できないまま次の勤務に入ると、疲労が慢性化してしまうケースが多くあります。

理由③:怪我や事故のリスクが高まる

夜勤は日勤に比べて、怪我や事故のリスクが高くなります。

深夜は集中力や判断力が落ちやすいため、ちょっとした不注意が重大な事故につながるからです。

厚生労働省の令和5年の労働災害発生状況を公表では、「転倒」よる事故が最も多く36,058人、腰痛等の「動作の反動・無理な動作」よる事故が22,053人、「墜落・転落」による事故が20,758人と、労働者の安全性が脅かされています。

あらい

製造業の知人から「◯◯が怪我をした」という話を聞くと、夜勤帯や夜勤明け直後の時間が多かったと記憶しています。

夜勤帯の事故率に関するデータは現状ないものの、夜勤は日勤よりも、事故の発生する確率が高いと考えています。

理由④:健康リスクが高い

夜勤を長く続けると、健康面でのリスクが確実に増します。

睡眠不足や食生活の乱れが慢性化し、生活習慣病を引き起こしやすくなるからです。

あらい

厚生労働省の研究(睡眠時間,夜勤とその他の生活習慣病リスクとの相乗効果に関する研究)において、生活習慣病のリスク要因の1つとして、夜勤が挙げられています。

夜勤がリスク要因となる生活習慣病として、肥満や高血圧症、耐糖能障害(糖尿病の予備軍)、脂質異常、およびメタボリックシンドロームがあります。

理由⑤:家族や友人との時間が減る

夜勤をすると、大切な人との時間を失いやすくなります。

活動時間がずれてしまうため、休日や日常の予定を合わせにくくなるからです。

家族や友人と会う時間が減り、孤独感や人間関係の希薄化が進むケースも多く、精神的なストレスを抱える要因になります。

科学的データで明らかになる夜勤の健康リスク3つ

科学的データで明らかになる夜勤の健康リスク3つ

夜勤の大きな問題は、感覚的な「疲れやすい」という声だけではなく、実際に科学的データでその危険性が裏付けられている点です。

この章では「研究や調査に基づいた夜勤の健康リスク」を具体的に解説します。

健康リスク①:発がんリスク

夜勤による体内時計による乱れは「発がんリスクの可能性あり」と国際的に警告されています。

京都大学によると「不規則な生活とならざるを得ないシフト勤務者では、がんの罹患率が有意に上昇している」とのことです。

あらい

また世界保健機関(WHO)の専門機関IARCは、夜勤を「発がん性の可能性があるグループ」に分類しており、国際的にも注意喚起されています。

夜勤による体内時計の乱れが、がん発症に関係する可能性があります。

健康リスク②:生活習慣病のリスク増加

夜勤は生活習慣病のリスクを高めます。

眠不足と不規則な食生活が続くことで、ホルモンバランスや代謝が乱れるからです。

夜勤に関連する疾患として、肥満や高血圧、耐糖能障害(糖尿病の予備軍)、脂質異常、メタボリックシンドロームがあります。

あらい

実際に厚生労働省の研究(睡眠時間,夜勤とその他の生活習慣病リスクとの相乗効果に関する研究)では、生活習慣病のリスク要因の1つとして、夜勤が挙げられています。

健康リスク③:ストレスと疲労

夜勤による健康リスクとして、ストレスと疲労があります。

人は昼行性の動物であるため、夜勤をすることで睡眠サイクルが狂うからです。

睡眠サイクルが狂うとストレスと疲労が蓄積し、健康を損ない、働くこと自体が難しくなります。

あらい

公益財団法人労働科学研究所の研究では、健康面や安全面、生活面において「夜勤交代勤務は多様なリスクを生む」と指摘されています。

ここまでで「夜勤はやめとけ」と言われる理由、科学的データによる夜勤の健康リスクについてお伝えしました。

一方で夜勤にはメリットも、当然存在します。

次章では「夜勤のメリット」について解説します。

夜勤のメリット

夜勤のメリット3つ

夜勤には「やめとけ」と言われる理由が数多くありますが、その一方で「夜勤だからこそ得られるメリット」も存在します。

この章では、夜勤ならではの収入面や生活スタイルの利点を整理したいと思います。

メリット①:深夜割増や夜勤手当で収入が増える

夜勤のメリットとして、まず挙げられるのは日勤よりも収入が高くなることです。

夜勤には深夜割増(22時〜5時の勤務は25%割増)や夜勤手当が支給されるため、同じ労働時間でも給料が上乗せされるからです。

あらい

小売店時代に店舗リニューアルために一晩当直する機会があり、深夜割増と夜勤手当がつきました。当時は20代で若かったため、正直「美味しいな」と思いました。

実際、多くの製造業や介護職では夜勤手当が基本給とは別に設定され、月収に大きく影響しています。

ただし労働基準法で定められている深夜割増とは違い、夜勤手当は企業によって任意で設定されるため、支給の有無や金額に違いがあります。

メリット②:夜勤明けを有効活用できる

夜勤明けの時間を有効活用できることは、夜勤のメリットと言えます。

日勤と違って昼間に時間ができるため、平日の用事や趣味に時間を割けられるからです。

役所や銀行に行けたり、混雑を避けて買い物できたり、日勤者には得られない時間があります。

ただし睡眠時間を確保しないと、健康リスクがあるので注意が必要です。

メリット③:業務量が減る場合がある

夜勤のメリットとして、夜勤は日勤よりも業務が少ないことがあります。

業界・職種にもよりますが、顧客対応や電話対応、業務量が減り、作業に集中しやすい環境になるからです。

実際に「夜勤の方が気楽に働ける」と感じる人もおり、精神的な負担が軽くなる場面もあります。

あらい

学生時代にファミレスの厨房の深夜バイトをしましたが、深夜はお客さんが少なく、注文をさばくプレッシャーが少なかったことを覚えています。

夜勤にはメリットがあるものの、それは短期的なものであると考えています。

つづいては「長期的に見たときの夜勤のリスク」について解説します。

夜勤のメリットもあるが「長期的には危険」な理由

夜勤のメリットもあるが「長期的には危険」な理由

夜勤には確かに収入面や自由時間の活用など、短期的に見れば魅力的なメリットがあります。

しかし問題は、その働き方を長期にわたって続けたときに生じるリスクです。

ここでは「なぜ夜勤は長期的に危険なのか」を深掘りして解説します。

理由①:体を犠牲にして稼ぐ働き方は長続きしない

夜勤で稼ぐ働き方は長期的には続けにくい」と考えています。

健康を損なうと働くこと自体ができなくなり、結果的に収入を失うリスクがあるからです。

公益財団法人労働科学研究所の研究おいても、健康面や安全面、生活面において「夜勤交代勤務は多様なリスクを生む」と指摘されています。

あらい

夜勤をする期間を決めて、短期間で勤める分にはいいですが、期限を決めずに長期で働くことはおすすめしません。

理由②:健康リスクを考えると割に合わない

夜勤は健康を犠牲にしてまで得る価値がないと考えています。

あらい

夜勤で高収入を得ても、通院や治療にかかる時間と費用が増えれば、結局は割に合わなくなるからです。

夜勤は発がんや生活習慣病、ストレスといったリスクが高まるため、体を壊す可能性が大きくなります。

もちろん夜勤が必要不可欠な業界や業種はありますが、できる限り夜勤者に負担のかからないようにするために、環境整備が必要であると考えています。

理由③:夜勤による収入増は失う健康の前では小さい

夜勤による収入増は、失う健康の前では小さいものです。

体調を崩せば仕事を続けられなくなり、収入自体が途絶えてしまうリスクがあるからです。

あらい

知人が腰椎ヘルニアになり1カ月以上休んだときに、他人事に思えず「もしも自分であったら」と考えると、健康を失う恐怖と普段の健康のありがたさを感じられました。

夜勤が原因で長期的に働けなくなる場合も十分に考えられます。

「夜勤で稼いだ分より失うものの方が大きい」という現実に直面する人は、意外に多いと考えています。

夜勤から抜け出したときに得られる効果

夜勤から抜け出したときに得られる効果

「夜勤をやめたい」と思っても、実際に抜け出した後の生活がどう変わるのかイメージできないと、一歩を踏み出せない人も多いはずです。

しかし、夜勤から解放されることで得られる効果は、想像以上に大きなものがあります。

この章では、その代表的な効果を紹介します。

効果①:規則正しい生活が取り戻せる

夜勤をやめることで、体内時計が整った規則正しい生活を送れるようになります。

昼間に活動し夜に眠るという、人間本来のリズムに戻れるからです。

健康づくりのための睡眠ガイド2023では、規則正しい生活習慣は主観的な睡眠の質を高めるだけでなく、日中の眠気を改善するとされています。

十分な睡眠が取れるようになることで、心身の回復力が高まり、毎日の生活が安定します。

効果②:健康状態が改善する

夜勤から解放されると、体調面の改善が期待できます。

睡眠不足や不規則な食生活から解放され、生活習慣病のリスクが減少するからです。

あらい

私の周りで夜勤をしている人は、便秘になる人が多く「夜勤で太った」という人が多い印象です。

効果③:家族や友人との時間が増える

夜勤をやめると、大切な人との時間を取り戻せます。

活動時間が合いやすくなり、予定を合わせやすくなるからです。

あらい

家族や友人との時間が増えれば、精神的な安定や幸福感が増すと考えています。

効果④:余力を趣味や勉強に使える

日勤生活になると、自己投資の時間を持ちやすくなります。

夜勤特有の慢性的な疲労感がなくなり、余力が生まれるからです。

あらい

学生時代に経験した夜勤では、夜勤のダメージが数日間抜けなかったことを覚えています。

夜勤をやめて余力ができれば、趣味や資格勉強、副業などに挑戦できので、将来の可能性を広げられます。

効果⑤:ストレスから解放される

夜勤をやめると、心身を蝕むストレスから解放されます。

夜勤特有の孤独感や体調不良の悩みが、軽減されるからです。

あらい

私の場合は夜勤をすると数日間ダメージが残るため、夜勤後にやりたいことができず、ストレスを感じていました

夜勤から抜け出すには?

夜勤から抜け出す方法

夜勤のデメリットやリスクを理解しても「実際にどうやって抜け出せばいいのかわからない」と悩む人は多いでしょう。

大切なのは、無理に我慢し続けるのではなく、自分の体調や将来を考えた行動を起こすことです。

この章では「現実的に夜勤から抜け出すための方法」を紹介します。

方法①:職場で日勤への異動を相談する

現在の職場で日勤の部署があれば、まずは異動できないか、直属の上司に相談してみましょう。

同じ職場で働きながら、生活リズムを改善できる可能性があるからです。

労働契約法第5条には「労働者がその生命、身体等の安全を確保しつつ労働することができるよう、必要な配慮をする」とあり、会社には労働者の健康配慮義務があります

夜勤による体調不良があれば、まずは直属の上司に相談することをおすすめします。

方法②:転職エージェントを利用して夜勤なしの求人を探す

夜勤から確実に抜け出すなら、転職エージェントを利用して新しい職場を探すのが有効です。

自力で転職先を探すよりも、日勤限定など、あなたの希望条件にあった求人を見つけやすいからです。

また転職エージェントは求人紹介から応募書類の添削、面接対策、入社までの転職活動全般をサポートしてくれます。

おすすめ転職エージェント

夜勤なしの職場を探すのに、おすすめの転職エージェントはリクルートエージェントです。

リクルートエージェントは業界求人数および転職支援実績No.1の転職エージェントです。

幅広い業界・職種から企業を比較検討できる転職エージェントなので、夜勤なしの職場を探すのにもおすすめと言えます。

リクルートエージェントに関して、詳しくはリクルートエージェントの評判は悪いのか?失敗しない活用のコツをご覧ください。

「夜勤はやばい」に関するよくある質問とその回答

夜勤は若いうちなら問題ないのでは?

若いうちは体力で乗り切れると考えがちです。ですが実際には20代でも不眠や疲労の蓄積は始まっており、将来的に体調を崩すきっかけになる可能性が高いため、早めに見直すことが重要です。

夜勤を続けても健康診断で異常がなければ安心ですか?

健康診断に異常が出ないからといって安心するのは危険です。数値に現れない段階でも、体内時計の乱れやホルモンバランスの崩れが、進行している可能性があるため注意が必要です。

夜勤明けに運動するのは体に良いですか?

夜勤明けの激しい運動はかえって体に負担をかけることがあります。軽いストレッチやリラックスを優先して体を休める方が健康維持には効果的です。

夜勤で得た収入を貯金すれば将来安心できますか?

確かに収入を増やして貯金できるのはメリットですが、健康を損ねて働けなくなれば収入源が絶たれるリスクがあります。長期的な安定を得るには、別の働き方も考えることが大切です。

夜勤で集中力を保つにはどうすればよいですか?

夜勤中の集中力を保つには短時間の仮眠や明るい照明が効果的とされます。ですが、これは一時的な対処であるため、根本的な解決には生活リズムの改善が不可欠です。

夜勤をしていると太りやすいのは本当ですか?

夜勤が太りやすいのは本当です。夜勤は不規則な食事につながりやすく、時間帯としても太りやすいため、肥満リスクが高まりやすくなります。

夜勤をやめると生活費が減ってしまいませんか?

夜勤手当を失うことで収入は減りますが、健康を維持することで医療費や休業リスクを避けられるため、結果的に生活の質は上がる人が多いと考えています。

夜勤の方が自分に合っていると感じる人もいますか?

一部には夜型の生活が合うと感じる人もいますが、科学的には昼型の生活が人間本来のリズムです。長期的には夜勤による負担を避けられないとされています。

夜勤を減らすためにできる工夫はありますか?

自ら希望を出してシフトを調整してもらう方法や、会社に日勤希望を伝えることは可能です。健康上の理由を正直に伝えることで、理解を得やすくなります。

夜勤をやめる決断をするタイミングはいつが良いですか?

体調不良が続いたり将来への不安が強まったりした時が決断のサインです。無理して働き続けるよりも、早めに環境を変える方が後悔のない選択につながります。

まとめ

この記事の大事なポイントをまとめます。

  • 夜勤は生活リズムを崩しやすく、疲労や怪我のリスクが高まり家族や友人との時間も失われるため「やめとけ」と言われやすい働き方です。
  • WHOが発がんリスクを指摘するなど、夜勤は科学的にも生活習慣病とも関係が深く、長期的に続けるのは危険だと裏付けられています。
  • 夜勤手当や深夜割増、自由時間の確保といった短期的メリットはありますが、健康コストを考えると長続きしにくいのが現実です。
  • 夜勤をやめれば規則正しい生活や健康、人間関係の改善が得られ、余力を趣味や勉強に使えるなど人生の質が大きく向上します。
  • 夜勤から抜け出すには職場で日勤への異動を相談するか、転職エージェントを利用して夜勤なしの求人を探すことが効果的です。

夜勤には深夜割増や夜勤手当のメリットがある一方で、長期間に及ぶ夜勤では、がんや生活習慣病のリスクが高まります。

あらい

夜勤に対する不安があれば、体を壊す前に行動することをおすすめします。

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